2025年04月24日
アメリカンな車をセレクトして販売をされているConcept様より
JEEP・チェロキーへの木目シート貼りのご依頼を頂きました。
半世紀ほど前にアメリカで人気を博した木目パネルを貼り合わせた
「ウッディ・ワゴン」を再現したいというご用命を受け、
最新の意匠フィルムでの再現をご提案しました。
当時の木目パネルがどのような素材を用いていたかまでは
調べる事は出来ませんでしたが、主流であった1960年代〜1970年代頃の
アメ車の資料を研究して、当時に近づけられるように木目の
フィルム(シート)をセレクトしました。
柄や貼り方、仕上げ方など当時の雰囲気に近づけながらも、
あくまで令和に乗る車両として快適にご使用できるようにアレンジを
施しました。全塗装されたベージュのカラーに素晴らしく
マッチする木目をチョイスして仕上げることが出来ました。
使用したのはサンゲツ社から販売されている化粧フィルム
「REATEC(リアテック)」の高耐候シート。
木目や金属をリアルに表現したシートで、内装の壁やドアなど
様々なシーンで利用されています。ロール状になった薄いシートですが、
柄の凹凸も表現したかなりリアルな再現度で、
弊社でも看板の背景や内装の壁で使用しています。
このリアテックシートの中でも特に耐候性の高い
「高耐候」というシリーズを採用しました。
ベージュとのコントランスを明確にするために
濃い色味の「ウォルナット」という柄を選択し、
横目(木目が横に流れるように)に貼り合わせました。
車のように立体な所へシートを貼る場合、施工方法は色々とありますが、今回は
「紙で型を作成してシートをカットをして貼り合わせる」方法を採用しました。
・車に傷をつけてしまう為カッターを使用できない
・リアテックシートはシートの中では分厚い為ナイフレステープを使用出来ない
・エンド部分(端)を少し内側でカットしたい
・今後同じ車種の施工をする可能性がある
以上の理由からこちらの施工方法を選定しました。
施工手順は
・シートを貼る箇所に原稿を当ててペンでラインを引く
・原稿のラインをカットして実際の位置で合わせる
・形など問題がなければ木目シートに合わせて(重ねて)カット
・カットした木目シートを貼り合わせる
このような流れになります。少し手順が増えて時間がかかりますが、
その代わりに車両に傷などつける事なくキレイに仕上げる事ができます。
また、今回作成した「型」は全く同じ車種であれば
次回に使用することもできるので、次回からはもう少し時間を短縮でき、
費用も抑えることができます。
鍵穴や給油口の部分はギリギリまで貼らずにあえて数ミリ内側に
カットすることで長年ご使用されても剥がれないように配慮しています。
先述の「ナイフレステープ」とはカーラッピングなどに
使用されるテープ状のカッターですが、こちらはカッティングシート等
薄いフィルムのみカットができます。
今回使用するリアテックシートはカッティングシートよりやや分厚く、
ナイフレステープではキレイにカットすることが出来ない為、不採用となりました。
今回の施工で大体1日半くらいの時間で施行することができました。
ベージュのベースによく合う木目シートで、
オールドアメリカンな雰囲気を演出することができました。
Concept様、ありがとうございました!
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